The 'burbs (1989)
4点
監督: ジョー・ダンテ
脚本: ダナ・オルセン
出演: トム・ハンクスキャリー・フィッシャーブルース・ダーンコリー・フェルドマン
邦題:メイフィールドの怪人たち



人に勧めていたら逆に自分が見たくなってしまいまた見てしまいましたー。結構久しぶりに見たかな。大学生以来かなー・・・となると6年くらい前だね。久しぶりに見たけれどこの映画には何か私にとってものすごく重要な事を刻み込んでくれる何かがある。それはですね、「ご近所愛」だね。(邦題が「ご近所物語」とかになっていなくて本当によかった。)とある住宅街のそれも一つのブロックの一つのストリートに集まるご近所さん達のお話。このものすごい狭い世界で、限られた登場人物で、でもこんなに日常にはいろんな事があふれてるんだよ、ということを気がつかせてくれる。私が商店街で育った事もあると思うんだけど、本当に狭い数軒の家しかないような通りでもそこには立派な一種の「世界」が成り立っているんだよねー。・・・と同時にそこに住んで居る人達のそれぞれのストーリーがあって、ちょっとしたことが噂になって大ニュースになったりね。この「小さな世界」であるご近所の雰囲気がまたすごく好きなのよ。そしてこの映画はその良さをアメリカンテイストで気がつかせてくれる。そこが一番好きです。グーニーズでマウス役だったコリーフェルドマン。彼が何度かセリフにする「God, I love this street!」これが私を代弁してくれている、この気持ち分かる〜。そしてね、また昔のトム・ハンクスがいいのよ。絶対に今よりこのトム・ハンクスのがいいよー。彼は会社を一週間お休みしてバケーションを楽しむはずの中年男性。バケーションとは言えど、自宅で朝からパジャマ着てうろついてコーヒーカップを片手にご近所偵察をするのが趣味。どこに行くわけでもなく、ご近所でバケーション。と言うのは、なんと彼の家の隣になんとも怪しげな一家が住んでいて、彼らの奇妙な行動について近所のミーハーおじさん達と一緒に彼らの正体を暴こうとあれやこれやするからね。その一つ一つが実に子供じみていておもしろいわ。今となってはそのネタがおもしろいっていうか、それを今やあのトムハンクスがやっている、っていうことが面白いのかもしれないけれど、どっちにしろ笑えるよ。プレッツェルにさばの塩漬けのっけて食べるのとか面白かったなー。あんな食べ方あるのかなー。80年代後半の映画ではあるけれど、私は多分このあたりのこの感じの映画が一番好きなんだろーなーと思います。コメディでも、青春でも、なんだろね、この頑張りすぎずでも知恵とユーモアがフワっと融合した温い感じ・・・。抜け出せなくなるよね。そしてこの「ご近所愛」もいいんだけど、映画の最後に "It's not them. It's us!"って叫ぶよね。これはいいこと言ってると思う。こうやってちゃんと考える要素も織り込んでいるところがまた素晴らしいね。ちなみにこのセリフが言いたいのは、「見た目や行動だけで人を判断しちゃだめだ。そうやって人を判断している自分達の方がよっぽど変な事しているじゃないか」って言うこと。ま、理性を忘れずにって事なんだろうけど、でも今の世の中確かに見ためや外見って人を判断する第一手段の一つとされているからね、人を理解する時にどうやってうまく相手を読み取れるかって難しいよね。私としては「話してみる」っていうのが一番だと思うんだけど。でも「話す」までにはやっぱり相手の外見とかが先に自分の前に見えちゃうからねー。ってことで結局なんの答えも出ないんだけど、そんなこともこの映画は言及してますよ、ってことで、ここで終わり。
The 'Burbs (1989) - IMDb
映画 メイフィールドの怪人たち - allcinema