『袋小路の男』 絲山 秋子 著
「この人は最近人気の人だよ」と言われてオススメされた本。昨日読み始めて今朝、了。難しくはない。でもストーリーについての感想があまりない。あまり残らなかった、が正しいのかも!? 感想はないけど本を読む時に心がけたいルールが一個できた。それはですね、私は1作品目「袋小路の男」と「小田切孝の言い分」が同じ登場人物で同じストーリーで、書き方がちょっと違うなってことまでは気がついたのだけど、その違いについて「二人称」で表現したバージョンとと「三人称」で表現したバージョンだということが言葉にできなかった。「なんかちょっと違う」の中身が「二人称」と「三人称」。まね、言われてみれば分かるんだけどさ、でも言われる前に自分で理解したいよねー。頭鍛えなきゃいけないんだろうけど。だ・か・ら・、今度からは自分が作品の「あとがき」を書く前提で本を読んでみようかと思ったのだす。ちょっとした目標ね、ちょろっと。
ちなみに最後の「アーリオ・オーリオ」はよかった。過激な出来事も事件もハプニングもなにもないんだけど、話の中にでてくるアイテムがいちいち詩的というのか、センスがよいというのか、気持ちがよかった。プラネタリウムとか、文通とか、星座とか、パスタ(イカときたらペスカトーレみたいな!)とか、そんなものがタラタラ気持ちがよかったのです。