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THE KINGDOM (2007)
3.9点
ブルブルもしたし、ドキドキハラハラもした（見てるだけでカロリー消費しちゃう！！）ここまで緊迫度の高いアクション映画はかなりご無沙汰だったのと、そのアクションの迫力がとてもレベル高くてとても映画に入り込めて見ることができました。いい映画だったから「面白いよ！」と記録するのがいいんだろうけど、でもこの手の時事問題がテーマになっているものって「面白い」じゃないよね。英語で言うとさ、funnyとかinterestingとかentertainingとかじゃなくて、シンプルに"good"（上質）って感じ。時事問題自体もディープで、今まだ継続中でそれも問題全然沈下してないからね。そう思うと、もっとブルブルしてしまう。最後に心に残ったのは「悔しい」という感情かな。国（アメリカとサウジアラビア）と軍政とテロ組織（反米）とがみんな難しい外交だとか法律だとか宗教の中で睨み合ってて、そこにはそんな複雑な事情に巻き込まれたくない一般の市民もいるのに、でも舞台はやっぱり一般の市民よりも大きい団体が牛耳ってるから、関係ない人が殺される。問題を解決しようとしている人も殺される。そう思う悔しいのです。どうにかならないのかねーと今お風呂で考えてみたりしたけれど、よく考えたらこういう映画が公開された、しかもちゃんと評価されたっていうのは大切なんだよね。少なくとも私はこの映画で少し学んだ気がする。で、FBIエージェントとサウジのポリスの間に友情が芽生えるっていくという展開も嬉しい。あとすごいなと思ったのは映画の90%がサウジアラビアが舞台になっているところ。プライベートライアンとかみたいに外国の戦場がメインで舞台になっているのはあるけれど、今の中東情勢の真っ只中でその現場をメインにしているっていうのは私は見たことなかったからよかったな。調べたら、さすがにサウジでの撮影は許可が下りなかったらしく、米国にロケをセッティングして撮影したみたいだけど。それにしても監督ピーターバーグ（peter burg）が現地に2週間調査に行っただけで、撮影セットが再現できちゃうんだねー。すごいわ。それにしてもこの監督なかなかグッドルッキングでびっくりしました。あとジェニファーガーナーの旦那様はベンアフレックだったのか。これも知らなかったわ。
さて、これはTSUTAYAで借りてきたんだけど、これから一緒に借りてきた"ボラット"をみるかどうか悩む。もうちょっとKingdomの余韻のがいいのか。でもボラットも大切な気がする。

The Kingdom (2007) - IMDb
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