Fast Food Nation (2006)
3.5点 
監督: リチャード・リンクレイター
脚本: リチャード・リンクレイター
原作: エリック・シュローサー
アンバー:アシュレイ・ジョンソン
シンディ:パトリシア・アークエット
ドン:グレッグ・キニア


変な感じ。映画でもないし、ドキュメンタリーでもないし、どちらかというと教養番組系のドラマ仕立てってところかな。でもこの映画の言いたいことを伝えるためには適したスタイルなのでしょう。個人的にはマイケルムーアみたいにズカズカと真実を暴いていくのかなと思ってたんだけど、いくつかの社会問題に焦点をあててそこに照らし合わせながらストーリーが進んでいきます。
ファーストフードのお肉(パテ)を製造している工場が舞台。その工場、コロラド州のCodyってところにあるらしいんだけど、んもー、なんだかコロラドって変な所でばっかり出てくるよね。自分がコロラドにゆかりがあるから、どうも敏感になってしまう。だって「ボーリングフォーコロンバイン」の乱射事件でしょ、ジョンベネちゃん事件でしょ、なんだか不吉な州だわ。さて、この映画ではファーストフードのお肉に絞って問題提議しているけれども、全体的にアメリカの「食」ってめちゃくちゃアブナイと思う。この映画の中にも出てきていたけど、一度床に落としたパテをそのままお客様に出すものとして使っちゃってたりしたよね。私がアメリカに居たとき、マックで注文したものが完璧に間違わずに出てくることなんて1/3くらいの確率だよ。注文したものをちゃんと袋詰めできないような人たちが、あーいうお店ではわんさか働いているわけよ。で、末端店舗がそんな状態で、その上部にいる親会社とか、工場とかもうどーなっちゃてる訳??サブプライム問題とかもそうだけどさ、企業からみた顧客ってなんなんだ!!って思うよ。企業のことじゃなくて、顧客のことをもうちょっと真剣に考えていただきたいよね。日本が完璧だとは全く思わないけれど、でもまだマシだと思う。国民の食の安全に対する意識の高さも関係あるよね、日本人はそういうところ厳しいもんね。って当たり前だけど。
食肉工場の内部がかなりリアルに描かれているんだけど、あれはちょっとグロイよ。「ダイエットに最適な映画」っての分かるわ。お肉食べたくなくなるもん。そんなグロテスクな現場で働かされているのはメキシコからの違法移民。安い賃金で、汚い現場で重労働させられている人たち。確かにコロラドってメキシコ人多いし、貧困の差がかなり深刻な問題になっている気がする。はー、やだねー。
なんだか知らないけど、イーサンホークとか(リーチャードリンクレーターのお友達だからかな)、アヴィル・ラヴィーンとかブルース・ウィルスとか出てきてたよ。
さ、これで私も明日からベジタリアン!・・・とかなってみたいけど、ダメだろーなー。
映画 ファーストフード・ネイション - allcinema
Fast Food Nation (2006) - IMDb