The Darjeeling Limited (2007)
 
2.7点
監督: ウェス・アンダーソン
製作・脚本: ウェス・アンダーソンロマン・コッポラジェイソン・シュワルツマン
衣装デザイン: ミレーナ・カノネロ
出演 オーウェン・ウィルソンエイドリアン・ブロディジェイソン・シュワルツマン
  ビル・マーレイナタリー・ポートマン
私はウェス・アンダーソン監督が苦手のようです。「ライフアクアティック」は途中で寝てしまったし、「テネンパウムズ」もイマイチ自分の中では盛り上がりに欠ける位置づけだったんだよね。決して彼の作品がダメだとか面白くないとかそういうのでは全然ないんだけど、私はアレルギー症状があるみたいです。その理由。なんかね映画らしい映画じゃないんだよね、なんかね、商品としての映画というか、道具としての映画というかリアルな映画に感じられないのです。なんかねニセモノの匂いがするんだよね。映画としての作品というよりは、何かもっと複合的な商業道具っていうのかな、そんなマーケティングとか宣伝の強さが見えてしまうのです。以下、私に見えたもの。
1.ルイス・ヴィトンの旅行バッグ・・・どうもこれらが映像の中で占めるポジションが気に入らない。ストーリーにあまり関係ないのに、無意味に強調されて映し出されすぎているし、1年ぶりに再会した兄弟がなんでみんなしておそろいの旅行バッグ(それも動物柄)を持ってるの?それも全部で一式みたいなセットで。おかしいでしょ!?ヴィトンとのコラボを強調したかったんだろうね。オフィシャルHPでも他のコマーシャル媒体でも必ずそのあたりを言及しているし。
2.ホイットマン3兄弟・・・兄弟という設定をもっと真剣に捉えているのであれば、もうちょっと兄弟らしく見える俳優をそろえるべきだったのでは!?私的な意見ですが、どうしても兄弟としての設定よりもこの役者で撮影したかったという身内ノリな軽い下心が見えてしまい、なんとなく説得力に欠けるのです。この3人が兄弟ってちょと無理あるでしょ?
3.監督のファッション・・・インドの砂漠に囲まれた現場でロケをするのに(それもかなり暑いだろうに)、この監督はですね、上下真っ白のスーツ+スカーフなんか巻いちゃって撮影してるのだよ。他の現場スタッフは汚れてもいいように動きやすいアクティブな格好をしているのに、監督浮きすぎだよ・・・と思ってしまいました。なんかそういったところからもちょっと映画ポイントとして高得点をランクするには至らなかったんだよね。
ロードムービーという売りだけれども、家族をテーマにして男3兄弟という設定で伝えたい中身があまりよく分からなかったというのが、私の正直な感想です。雰囲気とか空気としてはとても好きなのよ、音楽とかもいいし、出演者1人1人にはとても興味があるし、映像もきれいだし面白いしおのおののパーツは好きなんだけどね、なんか真剣味に欠けてしまうのが惜しい!って感じだよね。
あと、今日はこの映画の前にペネロペちゃんの「OPEN YOUR EYES」を見ているのだけど、そこで彼女のトップレスを見て"ワー、キャー"と思っていたら、今度はこちらの「ダージリン急行」でナタリーのおしり+裸(横サイドから)出てきちゃったよ。"あれまー"と思いながらもなかなか見れるものじゃないので、嬉しかったです。こんなトップ女優さんの脱ぎ姿を一日に二回も見てしまうとは思っても見ませんでした。キャー!
映画 ダージリン急行 - allcinema
The Darjeeling Limited (2007) - Trivia - IMDb