映画に愛をこめて アメリカの夜 (1973)
原題:LA NUIT AMERICAINE 米:DAY FOR NIGHT、

 
4.5点
製作国:フランス/イタリア
監督、製作、脚本: フランソワ・トリュフォー
出演: ジャクリーン・ビセットジャン=ピエール・レオフランソワ・トリュフォー

ナチュラルにいい!!フランスって(チーズのイメージかもしれないけど)ちょっとクサイ感じが強かったのだけれども、ここは"さすがみんなが言うだけあるトリュフォーさん"ってところなのでしょう。私は今までトリュフォー作品には手をつけずにいました。だって、巨匠だ!天才だ!名作だ!と騒がれているクラシカルな所に踏み入ってそれが全然分からないとか、面白くないって思ったら個人的にちょっとショックもあるからね。私はバリバリのハリウッドサイド人間だし。でも思い切ってこの作品を見たのはよかったね。とても面白いと思えたし、超越して「すばらしい」「さすが」とさえ思えたよ。やっぱり世間様の言うことにも耳傾けないとだめね。でもこれは私のタイミングだからいいかー、いいやー、今日あたりがベストタイミングだよ、トリュフォー鑑賞デビューとしては。だからそこは個人的によかった、非常によかった。
またね、トリュフォーさんもいいんだけどね、ジャクリーンビセットが大好きなんだよね。だからそこのところも連結して見た甲斐がありました。少女らしさの残る大人の女性だよね。
この映画はテレビでやっていて、予習する間もなく見たから映画の最後で知ったのだけど、トリュフォーさんが自ら出演していたんだね。あの監督が、まさかのトリュフォーさんだったんだ。ワオ、ワオ、ワオ。それを知ってもっとトリュフォーさん好きになりました。しかも結構繊細な感じでナイーブなビジュアルだよね。悩める姿がお似合いです。映画を作るって大変だけどでもそれだけやりがいのある創作活動なんだね。結果としては監督なり脚本家なりが創作したものだけれども、それを製作するのって1人じゃできないからたくさんのスタッフがいて、それも長い期間一緒に過ごすのだからいろんな人間模様も見えてきて、その人間模様も巻き込んで作りあげていくんだもんね。おそらくトリュフォーさんはその製作過程があまりにも好きすぎて、"大変だけどやっぱり僕はこれが大好きなんだ"っていう情熱を映画にしたんだねー、はぁー、もうそこにうっとりしてしまいます。なんかそういうのすごく好きなんだよね。何かが好きすぎて、そこにフォーカスして何かやっちゃう人。
気になったシーン。映画の中で脚本を書いている時に行き詰って、脚本家を呼び出そうとするんだけど、その脚本家は日本でツルゲーネフの「初恋」を担当しているため呼び出せません。っていうのがあったんだけど、あれは本当にそういう人が居たのかな。ただの作り話なのかな。気になりました。次はなんのトリュフォー見ようかねー。楽しみになってきたぞー。
映画 映画に愛をこめて アメリカの夜 - allcinema
Amerika no yoru (1973) - IMDb