ルー=ガルー ― 忌避すべき狼 (2001) by 京極 夏彦
や、やっと読み終わった750ページ。こういうのは時間を忘れて一気読みしないとだめね。私2週間くらいかけてのんびり読んでしまったので、スリルをスリルっぽく味わえずそこんんところはちょっと損してしまった感が・・・。でもやっぱり京極堂シリーズの方が断然おもしろいです。こちらはSFでなんだかとても近代的なところに京極さんの通念が入り込んでいるので、今までの雰囲気から見て少し違和感が。でも近代を表現するという観点からは面白く読めました。人はみんな「端末」を持って、直接的なコミュニケーションをとらずに生活するようになってしまう。そんな環境で育った子供達ってどうなる?大人達ってどうなる?っていう話・・・ですが、これって大げさかもしれないけれど、でも現在でももう実際に起きていることだよね。だからなんとなく「未来はこうなるんだー」という空想的な感じではなく「近い将来」と言う世界感です。今の私にはね、この世界感とても役に立ったの。いろんな意味で。そうそう「端末」って大切なのよ・・・。ヒヒヒ。