月曜日のユカ (1964)




3.6点(かわいこちゃんポイント2点含む)
原作: 安川実
企画: 水の江滝子
脚本: 斎藤耕一倉本聰
出演:加賀まりこ(ユカ)、中尾彬 (修) 、加藤武(パパ)



私の知っている加賀まりこさん・・・ではないです。「若い頃はかわいかった」レベルとは話が違います。よくアイドルの昔の写真が出てきて「昔はかわいかった」ってよくあるけど、そんなもんじゃない。人が違う・・・ように思えます。もちろん本人なんだけど、小悪魔スイートトップクラスであの様なキャラを演じてるとは、非常に驚きでした。事前にある程度情報は聞いていたけど、すごいねー、さすが加賀さんです。ここんとこ最近加賀さんをあまり意識していなかったけど、これからとても注目していきたいと思います。特に「今の」加賀さんにね、昔のじゃなくて。だって、あんなに「かわいいだけじゃだめかしら」的に扱われて若い頃を過ごしてきた人だよ、私生活も気になる、人として気になるー!いつか尊敬する人ランキングを作るとしたらランクインです!
そんなかわいらしさが故にこの映画も作ることになったのでしょう。だって、だって、もう"ユカ"のための映画としか考えられないよ。ストーリーとかはもう二の次で、この映画の醍醐味はまず「かわいい加賀さんをいかに映像として残しておくか」だよね。映画を見れば分かるけど、ユカのショット時間が非常に長い!無意味に長い!部屋に二人きりで相手と会話しているシーンでも、加賀さんしか映像には写ってないとかいっぱいあるからね。それもねかなりのアップショットだよ。加賀さんの表情をずーっと凝視させる映像がたくさんです。でもその分演技をする加賀さんは大変だったろうね。体や動きでの演技ではなくて、表情のみでの演技が必要とされた訳だもんね。目の表情とかとても難しいと思う。でもそんなシーンでも見とれてしまうくらいかわいい顔なんだよね。よく小説などで「形のいい唇」とか出てくるけど、このユカの唇のようなのを指しているのかしら。輪郭もいいよねー、愛らしい形サイズ。そして目が漫画みたいだよね。少女漫画の女の子の目だよ。いがらしゆみこさんの漫画みたいなめちゃくちゃ乙女の漫画のキャラな感じ。(実際、私が鑑賞中に思っていたのは「クリーミーマミ」ね。だってあの声がマミなんだもん。あとちょっと、ほんとちょっとだけマミつながりじゃないけど、山瀬まみも頭の中に出てきた。似てるとまでは言わないけど、ちょっと要素あるよね。)
はっきりとしたアイライナーをしっかり引いているけど、あれはズルイよー。アイライナーってすごいんだね。きっとただでさえオールマイティーバランス顔なのに、アイライナーがさらにユカを磨いているね。
正直ね、映画っていう思いで見ちゃいけないね。これは加賀さんの芸術だね。「若い加賀まりこを見るだけで価値があるよー」と聞いて、まさかそんなもんある訳ないよー、と思っていましたが、この映画は本当に「若い加賀まりこ」にほとんどの価値が集中しています。「かわいいだけでいいものもある」っていう証明になる作品でした。
※この映画の企画者として水の江滝子さんという方がいるんだけど、なんか気になって調べて見たらこの方ロス疑惑の三浦さんの伯母様でした。ひょー、すごいところで人って繋がってるんだね。びっくりした。
映画 月曜日のユカ - allcinema