8 Mile (2002)
3.3点
監督: カーティス・ハンソン
脚本: スコット・シルヴァー
出演:
エミネム (ジミー・"B-ラビット")、
キム・ベイシンガー(母)、
ブリタニー・マーフィ(アレックス)









エミネムがかっこよく見えたわー。自分でもびっくり、本当にびっくり。この映画のために24ポンド痩せたらしいのだけど、確かにいつも音楽番組やCDで見るエミネムとは一味違って、いい顔のかっこいい男子でした。暫く彼のゴシップもあまり聞かないし、テレビでもあまり見かけなくなっていたから少し抵抗がなくなったんだろうね。だって私の中の彼のイメージは、恐い、凶暴、トラブルメーカー、言うこと聞かない、恐いもの知らず・・・っていう手の付けられないラッパーでしかなかったからね。(リアルタイムで言うブリトニースピアーズみたいな感じ?)とは言えど、ちゃっかりCDは買ってたんだけど。
エメネムの半生記を描いたって事は、これは彼にまつわる実際の話が元になってるんだよね?どこからどこまでと線は引けないけれど、でも黒人人口が多いデトロイトの貧困地区で、白人のラッパーとして活躍してきたというベースは絶対に本当だよね。それを思うと、いやそれだけで、結構エメネムさんに対する好感度があがります。好感度なんて言っちゃいけないね、ある意味尊敬の域だよね。それにこの映画を見て思ったのは、ラップはバカじゃできないって事ね。あれさー、本当にすごいね。ラップしてるマネだけだったら簡単よ、ちょっと手をソレ風にUPDOWNさせて、なんとなく体勢かがめて、ラップ調に歌えばね、ラップしてるって格好になるもんね。でもさ、その中身(Lyric)がこれまたタダモノじゃないね。ありゃ、大事だよ。オオゴト。まず、1.リズムに乗せなきゃいけない(リズムを自分で作らないといけない)、2.ライムを踏まなきゃいけない 3.しかも文章に意味がないといけない 4.文章もその場でうまいこと言わないといけない 5.それもバトルとなると観客の目も気になる・・・オーノー、こんなオールマイティーな即興なんてタダモノじゃ出来ません。特にこの「うまいこという」っていうのはかなりハードル高いよー。まね、エミネムがこのすべてにおいて全部尊敬に値するほどかどうかまではまだ分かりませんが、それでもそんな世界に身をおいてしかも成功者として健在しているんだから、スゴーイ!!!
あとこの映画の良かったところは、アメリカの貧困層の状況について結構リアルに描かれていたところかな。少なくとも私の知る現状にとても重なる点が多かった。若者がすることなくて夜な夜なポンコツ車で出かけて行くのとか、母親が自分の事にいっぱいで子供の面倒までろくに見てやれない感じとか(特に小さい子についてね)、バスのむなしさとか(映画のシーンでいくつかあるよね、エミネムがバス内にいるの、あのバス内の雰囲気がなんとも言えないのよ。アメリカの田舎でバスに乗ったことある人なら分かるはず)。あと、彼が歌詞を作っているシーンで、自分の部屋がないから妹のおもちゃがちらかった机の上で(妹の部屋)作業しているのあるよね、あのシーンとても心にしみます。
総合的にとてもよかったよ、いい映画だよ、これ。エミネムは前よりも好きになったけど、でもやっぱり昔のゴシップは消えないのよねー(詳細は省きますが・・・)。最近はあまりゴシップ出てこないね。いいことなのかな。そしてー、またしても発見してしまったのがコレコレ、この下のYouTube。この映画がきっかけでブリタニーと彼は付き合ってたらしいのよね、その証拠。もぉ、ブリタニーマーフィーは本物のアメリカンギャルだね。なんていうのかな、この映画の役どころの期待を裏切らないホンモノってこと。動画のはしゃぎっぷりが素直でイイ!!ベリーグッド。ほんとかわいい。

映画 8 Mile - allcinema
8 Mile (2002) - IMDb

この映画の監督カーティスさんはなんと「インハーシューズ」の監督でもありました。