UNE FEMME EST UNE FEMME (1961)
A WOMAN IS A WOMAN(米)/女は女である(日)


3点(ドリフポイント+カワイコちゃんポイント1点分含む)
製作国:フランス/イタリア
監督/脚本: ジャン=リュック・ゴダール
演劇:エルンスト・ルビッチ(おそらく)
出演: ジャン=ポール・ベルモンドアンナ・カリーナ

早稲田松竹にて。「ウィークエンド」と二本立て。で、こちらの作品を先に見てしまったのだけど、こちらの方を後に見るべきだった・・・。「ウィークエンド」は恐かった。早く終わって欲しかった・・・。「軽蔑」を見てゴダールさんってさすがな人なんだわ!と思って、何を考えたか1人で早稲田松竹まで今日乗り込んで行ってしまったのだけど、私にはやっぱりゴダールは分かりません。でも"ゴダールは分からない"ってところがいいのかしら。"超難解映画"とも言われているみたいだけど、それを無理して分かるというより、もう"分からない"ものとして構えて見なきゃだめだね。ちょっと偏見かもしれないけれど、この今日見た2本の映画を"最高だぜ!分かる分かる!"と言っているのは完全にスノッブ系な人なんだと思う。別にスノッブが嫌いでも悪くもないけど、そういう系統のモノなんだと私は理解した。でも一つちょっと、もしかして・・・と思った事があるんだけど、日本のドリフターズの届けてくれる"笑い"ってものすごくこのゴダール作品の"笑いのつぼ"に似てる部分がある。"な、なにー、今の!?"っていうへんちくりんな間にへんちくりんなシーンが入ってきて、それが妙に笑えてしまう。ゴダール作品の場合は、その笑えるべき間もなんだかオシャレだから(出演者やファッションのせいでそう見えるのかもしれないけど)、大声でぎゃはと笑うってのとはちょっと違うのだけど、でも私の中ではそこがものすごくドリフなんです。ドリフにリンクしてしまうんです。
映画のストーリーについてはもう本当によく分かりません。子供が欲しくて妊娠したくて、それを旦那に伝えるのだけど、旦那は興味なし。でも検査によると今日あたりが妊娠確率高となる日。その事で意見が一致せずに夫婦で喧嘩する、アンナは子供が欲しいから別の男性に子供を作ってもらえるように行動する、旦那はそれを気にしない(本当はしている)。アンナはストリップ劇場で裸で踊る仕事をしている、旦那はそれも気にしない、むしろ働けと言う。え?この時点で私的にはもうよく分からない。時代や国もあるのかもしれないけど、こんな男性やだやだやだよー!これが「あり」になっちゃってるからこの映画がよく分からないのかも。この「あり」を受け入れられる人であれば、ものすごく普通におしゃれなフランスコメディとして傑作なんだろうね、この映画は。喧嘩してベッドで「口きかないからね」とお互いに言った後、でも何か伝えたくて、二人で言いたいことの書いてある本のタイトルを見せっこしているシーンがすごくいい。あれはかわいい。ランプを傘みたいにして持って歩くのね、あれいい!!それから赤がものすごく目立っているよね。アンナの服のトップスはほとんど赤だし、タイツも赤。赤じゃなくてもカラータイツがものすごく活躍していたわ。赤と水色だったかな。
あ、今思い出したけど、フライパンの目玉焼きを天井にポイっと投げて、その間に隣の家に電話を取りに行って、次のシーンでキッチンに戻ってくると、フライパンいさっき投げた目玉焼きがスポっと落ちてくるのあったね。この辺がドリフなんだよー(笑)。この映画の後にゴダールさんとアンナさんは結婚なさったみたい。すぐ離婚しちゃったみたいだけど。うーん、ゴダールさんの作品はかなり合うものとそうでないものがありそうだね。ムズカシイわー。
映画 女は女である - allcinema
Onna wa onna de aru (1961) - IMDb