現代アート、超入門!(2009)
著者:藤田 令伊

なんだか最近は少し「物語離れ」をしていて、いわゆる新書系の本をついつい手にとってしまっています。ふと思ったんだけど、これって「知りたい」と思っていることが前よりも少しづつ明確になってきているからかな、と勝手に解釈しています。あと、私もやっと新書を楽しめるようになったんだなと、大人の階段じゃないけれど、前はつまらないと思っていたものが楽しめるくらいに(ある程度)いろんな事がわかってきたんだよね。きっと。
基本的には図書館でレンタル派なんだけど、この本は購入したのだよ。なんでかというと、もちろん内容に興味があったというのもあるのだけど、この著者の藤田さんという方はもともと編集長をやっていた方らしく、「この人の文章は読みやすい」と本書の後書きに説明があったから。最近「よみやすい文章」が書けるように努力したいと思ったんだよねー。まだまだ勉強中だけど、今まで持っていなかった視点で、それまで何事もなく接してきたものを見てみると本当にいろんな仕掛けがかくれていてびっくりするんだよー。たまたまこの本はアートについて書かれた本だけど、文章も(私にしてみたら)アートなんじゃないかと思うよ。本書で紹介されている「現代アート」まで進化するようなアートではないにしろ、「きれいか、そうでないか」「読みやすいか、そうでないか」「リズムがあるか、ないか」「文章の前後が係っているか、いないか」などいろいろあるんだよねー。個人的には漢字とひらがなのバランスが非常に見た目と読み安さのポイントとして、位置づけが高いと思っています。今、ここに本書のアートについての内容の感想が全くなくてすいませんだけど(私の記憶には残っているのでオッケーです。)、でも確かにこの藤田さんの文章は読み安いと思います。なので彼のブログはたまにチェックすることにします。
http://vermeer.de-blog.jp/artart/