越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文
越前 敏弥 (著)

あの「ダヴィンチコード」の翻訳者!!と大きくうたわれていたけれど、私はそのダヴィンチ〜をよんでいないのよね。だからどれだけその翻訳がスゴイのかは全くわからないけれど、でもさすが翻訳を生業にしている人の視点だけあってオモシロイ!でもこれはあくまで翻訳の世界のお話であって、日常の会話や映画で使う英語を勉強するって感じじゃない。逆に、そういった日常を越えた、細かい精度を求められる事が嬉しい人たちにはばっちりの本だね。私は海外ドラマ程度の会話を理解して少しは英語得意の分類に入ると思っていたけれど、いやー、上には上がいるもんだ、・・・というか英語って奥が深いのね。この本を読むと英語が数学的に見えてきます。そこはちょっと(私的には)悲しいところもあったりするのよね。だって、言葉って答えが一つしかない訳じゃないじゃん。物語であれば前後のストーリーや、その言葉を発した人の性格や状況によって捉えられる意味が変化したりするじゃん。そういった点も含めて解釈できる、なんていうのかな、数学の世界にはない、もうちょっとポワンとしたものであってもいいかなと思うんだよね。そういった見方も自分では忘れないように、と肝に命じつつ、でもやっぱりこの本は今までにない新しい英語の見方を教えてくれた、新しい勉強法を教えてくれた、ので読んでみてよかったわ。この著者の方もかいていたけれど、「二度読み」って大切だよね。次にこの本の問題を解くとしたら、ちゃんとした訳ができるかしら。今回は全然できていなかったので・・・。(でもぜーんぜん、ショックじゃないよ!!ヒヒ!)