American Teen (2008)
4.4点
監督・製作: ナネット・バースタイン
Hannah Bailey as the artsy girl (REBEL)
Colin Clemens as the jock (SPORTS FREAK)
Megan Krizmanich as the popular girl (QUEEN B)
Mitch Reinholt as the heart throb (HAWT)
Jake Tusing as and the geek (just a GEEK!)

Finally!!! やっと見ることができた。ずっと、ずっと、温めてきて、やっと見れて、しかもちょっとTEEN SPRITが弱まってきていた時だったので、このタイミングで見れてよかったわ。この軌道にのってバシバシとまたTEEN系映画に乗っていこう!
ずっと楽しみにしていたわりには、映画のタイトルだけしか知らずに、内容をちゃんとチェックしてなかったのね、だから、アメリカの高校でのSeniorYearの1年をまるごとドキュメンタリーで本人達出演で制作されていることに驚いたね。いくらドキュメンタリーといっても、かなり映画っぽく仕立ててあるのかと思ったら、想像以上にドキュメンタリーパワーがはっきりしていたところもよかった。それでもちゃんと監督は仕事をしているので、映画として見れるように演出したりもして編集してあるけれど、今まで見た私のアメリカ青春映画の中では、一番アメリカの高校の様子、生徒の雰囲気をそのまま映してくれていると思う。まず出演者の子達が本当にその学校に通っている生徒なんだよね、だから衣装とかそんなのもないので普段着の様子とかも良く分かるし、QUEEN Bのような子の家にみんなが集合して、もうそれも自分の家みたいにくつろいじゃっている様子とか(それも親公認で…)、私の体験してきたアメリカ高校生活そのままだよ。あの雰囲気、なんだろね、男の子も女の子も友達なのに、妙に簡単につるんで異性を気にする思春期とは思えないくらい、男女でじゃれあって遊ぶんだよね。アメリカの家ってまぁ、もともと作りが大きい事もあるけど、高校生くらいになると、正面玄関とは別に(親などに顔を合わせなくてもいいように)子供用の部屋に繋がる別の入り口とかあったりして、高校生のプライベート空間がかなり充実してるんだよ!私も初めてそんなの見たときは「まぁ、なんですかコレは?」とあ然としてしまった。
映画の主題は「高校最後の一年間、これからの自分の進路に悩みつつ、アメリカの高校生はどう過ごしていくのか」みたいなもの。お金がなくて大学にいけないかもしれない、自分はオタクだから僕のことを好きになってくれる女の子なんて一生いないかもしれない、彼氏に振られてもう学校に行くのが恐い、家族や親のプレッシャーに負けて自分のプライドを守るためにどんどん嫌な性格になってしまう、など…まぁありきたりの悩みなんだけど本人達がそれを抱えて本当に一年をどんな心境で過ごしていくのか、あるいは様々な出来事に直面していくのか、というのは見所あるよ。見ている最中はそんなに各個人の出来事にものすごくスポットが当たるわけではないので、軽く捉えてしまうけれど、映画を観終わってあらためて考えてみると、自分の昔を思い出したりとか、自分が高校生だった当時にこんな子いたな、とか、見えてなかったけど、人って同じ年齢でもこんな風に違うんだ(当たり前だけど)とか、そんな単純なことでも大切に思えてくるのよね。
中でも変わり者として登場するハンナちゃん。彼女はキューティーですね。愛嬌がある顔・性格ってこれだよね。傷つきやすくて、他人と関わるよりは自分でクリエイティブなことするのが好き、っていうタイプ。私の中でこのハンナちゃんに似ている友達がいるんだけど、どうしてこの子達は無償に動物を愛するのでしょうか?DVDの特典の中でハンナちゃんのインタビューを彼女の部屋で撮影しているものがあって、その内容も「私は犬が大好き、男の子より犬のが好き、私の犬はメスだから、私はゲイなのかも」っていう話をしているんだけど、その間も彼女の周りにはネズミ?みたいのがウロウロしてるんだよね。ペットなんでしょうけど、「うぉぉぉ、ぉ、ぉ」と思ってしまいました。
そして最後はちゃんと前向きに締めくくってくれているのが嬉しい。みんなソレゾレの道を進んで頑張っていると…よくある普通の締めだけど、これまたリアルドキュメンタリーだと思うと作られたエンディングより重みがあっていいよね。ちなみに監督さんは「くたばれ、ハリウッド」のかただそうです。


















American Teen (2008) - IMDb
映画 American Teen/アメリカン・ティーン - allcinema