Juno (2007)
3.8点 
監督: ジェイソン・ライトマン
脚本: ディアブロ・コディ
主演: エレン・ペイジマイケル・セラジェニファー・ガーナー、J・K・シモンズ



日曜日。予定もなし。じゃあ、映画だなと思って、そしてせっかくならTEEN系のをババッと見ちゃおうと思って、ハードディスクに溜まっているまだ見ていない映画を探したらコレがあった。TSUTAYA行こうかとも思ったんだけど、いや家に何かあるだろうと信じてHDを漁って正解。
一番最初にJunoが映った時の服装で、「あ、いいわー」とホロリとしてしまった。パーカー(フード付き)+ジーンズ+スニーカーはオールスターブラック+短めの髪で形のよいポニーテール…そしてオレンジジュースをでっかいボトルでガブ飲みね。もうね、主人公がこの定番コンビネーションの服装というだけでニヤリとしてしまう。
新しいなと思ったのはね、もっと自分が産む子供に対しての執着心とか愛情とか、産むまではそんなに大切に思っていなかったけど産んで赤ちゃんの顔を見ちゃったら感動して手放したくなくなっちゃたとか、そういう類の感情が全然ないんだよね。ゼロってワケじゃないんだけど、それよりも「Can't you stay together for good?」(日本語で書くとややこしくなるから英語にしておく。)ってことなんだよね。きっとアメリカの見せ掛けだけの家族愛とか、個人の欲望の強さとか、そういう影に隠れていて素直に表面にでてこない状況が潜んでる気がした。もしかしたらそんなことは全然この映画に描こうとしていることじゃないのかもしれないけれど、やっぱりアメリカの人ってちょっと軽すぎるところある気がする。主に言いたいのは子供の事を無視して簡単に離婚しちゃう親が多いってことね。(日本もそうなってきてるのかもしれないけど)Junoの場合は自分の親が一度離婚していることもあって、子供がいるのに離婚する親ってなに?っていう感情があるよね。Junoの赤ちゃんは結局すぐに里親が決まって、もう他人の養子にすることが早い段階から決まっちゃう。それで、すっごく赤ちゃんを欲しがっているお金持ちの理想的なカップルが里親で、Junoも喜んでいた・・・のに、これから赤ちゃんが来て、二人は幸せになるんだわ、と思っていた矢先に、その二人に離婚の話が持ち上がるんだよね。その話を聞いたときのJunoのショックが一番大きく描かれていたのです。すぐに里親が決まったこともあって、juno自身は「私は産むだけ、この子は私の子じゃないのよ」という気持ちの整理がつきすぎてて、私感だと「ちょっとこれもすごいわ」と思うのよね。Juno本人のそういった葛藤はぜったいにあるとは思うのですが、この映画の中では大切なポイントじゃなかったのよね、きっと。そう信じることにします。
妊娠してるって分かって友達に打ち明けたら、「Food Babyじゃないの?」って言われてたのがおかしかったね。食べ過ぎておなかがぽっこりしていることをFood Babyというんだよね。あと最後に好きな男の子のことを言うのに「He is a cheese to my macaroni」って言うのもかわいかった。

それからそれから、Juno役のEllenPageちゃんがアメリカ版蒼井ゆうちゃんな感じがした。
それからそれから、この映画の監督ジェイソン・ライトマンは「サンキューフォースモーキング」の監督でもあって、この「サンキュー〜」の映画解説をちょうど今日、宮崎哲弥さんの本を立ち読みした時に読んだので、何か偶然を感じました。
それからそれから、この映画の脚本家のディアブロ・コディさんは元ストリッパーですって。ホホーウ!写真すぐ分かるよね。

映画 JUNO/ジュノ - allcinema
Juno (2007) - IMDb