水の中のつぼみ(2007)
NAISSANCE DES PIEUVRES/WATER LILIES

4点
製作国:フランス
監督/脚本: セリーヌ・シアマ
出演:ポーリーヌ・アキュアール as マリー
アデル・エネル as フロリアーヌ
ルイーズ・ブラシェール as アンヌ
ワラン・ジャッカン as フランソワ
私にとっては結構、衝撃的な作品でした。前に見た「My summer of love」と同じ系統。つまり少女同士の恋愛感情を描いた作品なんだけど、「My summer of love」よりははるかにこっちのほうが好き。好きだし、私にも分かる部分が多かった。「My summer〜」の背景って、少女達の「非行への逃亡」がベースにあってその上に孤独や悲しさを打ち消すものとして、恋愛が生まれる。…ってことだったと思う。一方こっちは、もっと普通の、私が思う一般的なあらゆる感情(私もこんな気持ち味わったことある!って思える部分が多かった)の上に、強引かもしれないけれど、まぁ自然に"そう"なっちゃうってストーリーなんだよね。シンクロのチームでリーダー的な存在のフロリアーヌは、大人っぽくて色っぽくて同年代からしたら女子でもうっとりしちゃうような魅力を備えた女の子。フロリアーヌはいつも男の子を手にとって遊んでいる(ように振舞う)ので、まわりの女子からは嫌われ者なんだけど、主人公であるマリーは、シンクロの大会を見に行ってから彼女のことが忘れられなくなってしまう。はい、ココ!これが私にも分かるところのうちのひとつね。少し年齢が上の上級生の妙に大人っぽくて、雰囲気のあるっていたいた。私の場合は、私が中2の時ひとつ上の学年だった吹奏楽部の部長さん(もちろん女子)。先輩だし、話しかけるのも恐れ多いってくらい、独特な雰囲気が漂っていて、近づきがたい存在なんだけど、でもとっても目を引くし、いつも「気になる」視点で部長さんを見ていた気がする。部長さんはやっぱりすごくきれいで、私でもドキっとしてしまう瞬間があったもん。私の経験と、マリーの感情は必ずしも一致はしないでしょうけど、でも似てる部分は多いと思うよ。マリーはその恐れ多い存在であるフロリアーヌに、「(シンクロの)練習を見学したい」と言って、練習しているプールに同行できるようになる。この二人が少しずつ仲良くなって、だんだん一緒にいるのが楽しく、安心できるようになっていきます。そして、本作のおもしろいところは、フォーカスがこの二人オンリーに向いているのではなく、マリーの古くからの友人でかなり考え方が幼いアンヌと、アンヌの恋愛にもスポットが当たっているところかな。アンヌは気になる男性がいて、早くバージンから解放されたいと、日頃からそんなことばっかり考えている。アンヌとマリーで「バージンさようなら」のためにクラブに行ったりするんだけど、そこの翻訳が「クラブ」ではなくて「ディスコ」だったのが面白かったなー。
主人公のマリーは、フランス映画だけあって(実際のことは一切わかりませんが)なんとなくシャルロット・ゲンズブールに似ています。正面も横顔もぽてっとした厚みのある唇もね。無垢で純粋にかわいい子なの。
もう一つ気がついたのは、これこそさすがフランスと思ったこと。少女達の脱ジーンズ革命がもう起きている気もするんだけど、映画の中ではスカート率が非常に高かったのが印象的。

はぁ、もうだめ。眠すぎだ。
全然書きたいことかいてないけど、ムリだ。
今日はもう寝ます。おやすみ。