AVATAR (2009)
3.2点
監督/製作/脚本: ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントンシガーニー・ウィーヴァー

もう一週間以上前に見たんだ。もう日数が経ってしまったので、たいしたことは書けない。とにかく予備知識ゼロで見てみて、地球外の星が舞台で、青い皮膚の身体のでっかい人間(宇宙人)が出てきて、びっくりした。でも、まぁ、あらかたすぐに映画のすじが読めて「なるほどなるほどこういう映画なワケね」となった。人工的に創り出した青い宇宙人(AVATAR)をコントロールするのに、そのAVATARとリンクした人間だけが操縦できるという設定は「エバンゲリオン」だよね……。それから、せっかく舞台が宇宙なのに、自然は大切、緑は命の根源、木はみんなの守り神みたいなのって、明らかに人間の世界と一緒じゃん。その宇宙生物とされて、人間と対立する側が人間とほぼ同じ生活様式、価値観、世界観を持っているというところがちょっと無理があるような気が…。だったら、別に宇宙にしなくてもいいのにね、トトロとかナウシカみたいに、もうちょっと人間にストレートに伝えるかたちでこの映画の「イイタイコト」は表現できた気がするよ、ミスター・キャメロン!

でもきっとキャメロンはそうじゃなくて、もう「コレ」がやりたかったんだろうね。自分で脚本書いて、お金もふんだんに使って、壮大な作品を作りたかった、ただそれだけは立派にお見事にサクセスしておりますね。うん、すごいよ、あなた。名前はすっごくよく聞くけれど、そういえば顔がパッと浮かばないなーと、さっそく検索してみて。ん、普通のおじさんだね。

同じアカデミー賞の作品に元奥さんキャスリン・ビグローの作品「ハート・ロッカー」もノミネートされていて、彼女の作品に賞をあげてくれとひそかに言っていたみたいなんだけど、アカデミーはそうはしなかったね。だって、この映画のムチャクチャ感、アメリカのニオイがプンプンするもん。やりすぎな感じとか、お金をかけてますって感じとかね。ま、いいんじゃないの、アカデミー賞らしいといえば、らしくてさ。
 

ちなみにAVATARとは

(神の)化身{けしん}、権化{ごんげ}、具現{ぐげん}
◆ネット上での仮の像。例、掲示板に書き込むときいつもその人が自画像のように使うアイコン

それから、昨日免許の更新に行って撮影した自分の写真が誰かに似てるなーと思った時に、真っ先に「シガニー・ウィーバーだ」ときたのは、この映画を見ていたおかげかも、と思うとよかったかも。