THE HANGOVER (2009)
ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
(女の私が見ても!)4.5点
監督: トッド・フィリップス
出演: ブラッドリー・クーパーエド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス、ヘザー・グレアムジャスティン・バーサ、マイクタイソン


ああぁ、ホントおもしろかった! 映画館で笑って涙流すのは久しぶりだったな〜。日本では公開されないだろうと言われていたのに、町山さん効果もあったのか、東京では3つ映画館で公開されていました。嬉しい限り。私は新宿で1日2公演しかないところの、昼の部(もう1回は夜21時くらいからの夜の部)で見たんだけど、立ち見の人もいましたよ。(Dear映画館の人:って言っても立ち見の人はふたりしかいなかったんだけど、ふたり分くらいならパイプイスでもいいから用意してあげようよ。かわいそうだよー)

映画が始まってすぐにもういろんな笑いどころが満載なんだけど、私の隣にいた中年男性はの笑いリアクションがすばやいし、声もはしゃぎかたも大きいし、コメディー映画を日本で見ているとは思えないくらいの高揚ぶりで、私はすごくうれしかった。なんかちょっと得した気分にすらなっちゃった。だっておもしろいところで笑うときに、誰かが一緒に笑ってくれてるって、その気分が倍になるような気になっちゃうもんね。ほんと、その隣の男性は「笑いにきてます」オーラに包まれたかたでした。

映画鑑賞にあったっては、そんな環境もあってか、コメディー映画をコメディーらしい楽しみ方で見られたことが、映画の得点(私の4.5点)にも影響してるな、きっと。でもそれを抜きにしても、すばらしくいい出来、笑わせてくれるところのあらゆるところのタイミングがものすごくよかったし、お下品ネタもあるとは承知していたけれど、ぜんぜん緩いもんで、かわいい、抜けた視点でのはずし方が超うまいなと思った。天然パーマでおデブのアラン君に関しては、もう完璧にキャラ自体がネタになってて、ビジュアルとキャラだけで笑いをとれる役者さんてそんなにいないと思うんだけど、彼はその路線でこれからもいってほしいな。少なくともあと一本はこの映画のノリに近い役で楽しませてほしいです。

トラとかさ、マイク・タイソンとかさ、おしり丸出しとかさ、ゆるーいのに、私のツボにはすんごくヒットだったわ。
歯が抜けてしまった歯医者さん、ステュ役のエド・ヘルムズさん。なんと歯がないというのは、なんの工作もないんだって。本当に歯がないんだって。いつもは偽歯でカバーしているらしいよ。自分の欠点でもあるところを、有効的に前向きに使ってるってところでまたこの映画の評価にプラスだよ。

ヘザーグレアムの役、本当はリンジー・ローハンにオファーしていたところを、リンジーが脚本を気に入らず降板してたんだって。でも映画のヒットを知って、あとから後悔していたみたいよ。(allcinemaのtriviaで調べた)

ブラッドリー・クーパー君は男まえだよねー。学校の先生なのか、ほんとに!?と思ってしまうけど、ま、この映画ではそこは重要じゃないからいいか。それすらも笑えるワ。

ストーリーは結婚する男性に、結婚前に友人が最後の遊び大会を催してあげるBanchela Partyの話。そこでハメをはずしすぎて、(アラン君の一役もあって、笑)次の日の朝起きてみたら、記憶がなくなっていたと。部屋はめちゃくちゃで、なぜか赤ん坊が置き去りにされているし、結婚する予定の主役は消えちゃうしで大騒ぎって話。
Banchela Partyといえばキャメロン・ディアス主演の「Very Bad Thing」もあるよね。これもまた見たくなってきたな。
もちろん「Three men and a baby」もまた見たくなった!

んー、やっぱりコメディは最高。この映画のエンディングもよくできていた。エンディングでも笑いを抜かないところがGood.
映画を見た後、改めて思ったけど、なんでこの映画が日本で公開されるかどうかもわからない作品になっちゃうんだろう。ゼッタイに日本でも前向きに公開してよ。こうやって、ちゃんと紹介されずに漏れてきているすばらしい作品がどれだけあるんだろう。私はもちろん、自力でも探していくけど、もっとこの世界観を知らない人には知ってほしいな!

監督Todd Phillipさん

Old Schoolもこの監督さん。