LOVE LETTER (1995)


5点
監督:岩井俊二
渡辺博子、藤井樹:中山美穂(二役)
秋葉茂:豊川悦司
樹(少女時代):酒井美紀
樹(少年時代):柏原崇
藤井安代:加賀まりこ
及川早苗:鈴木蘭々

実家のDVDデッキの上に1ヶ月放置してあったの。お正月に、見ようと思ってトライしたんだけど、デッキの調子が悪くてギブアップしたんだった。

でも『純情ババァになりました。』に、加賀まりこさんがこの映画に出たときのエピソードが載っていたこともあって、また見たくなったのであります。今日は大丈夫、見れた。

初めてこの映画を見たのは私が中学2、3年の頃だったと思う。それ以来、ずっと邦画の中でナンバーワンだった。一度しか見たことなかったのに、それも中学後半というもどかしい時期に見たものなのに、なぜかコレがずっとNO.1だったのはものすごく「よかった、素敵だった」という印象が焼きついていたんだね。

31歳になって、ふたたびこの映画を見て、「ああ、やっぱりいいなぁ」と思ったよ。それもね、冬に見るのがいい。

とにかくストーリーがいい。監督が岩井俊二監督。じゃ、原作または脚本は?と思ったらどちらも岩井監督だった。えええ、ストーリーも書いちゃう監督だったんだ。Wikiで見たら、もともと小説志望だった人だったらしい。ということは、ストーリーを自分で作って、それを思い描いた描写として映画を作っているんだ。小説の世界観をストーリーの生みの親として映画にしてるんだね。だから格別なよさ、表現があるんでしょう。

ひとつ前に見た映画がたまたま『転校生』で、それも名前きっかけで中学生の恋物語にリンクしていたから、なんか『LOVE LETTER』とヘンなつながりを感じてしまったよ。

『転校生』は斉藤一夫、斉藤一美
『LOVE LETTER』は同姓同名で藤井樹

ヒョンなことって馬鹿にできない。それどころか見逃しちゃいけないスパークリングポイントになるんだよね。そうそう、そういうのが私大好きなの(笑)。それで、どんどんストーリーが展開していくのをみてると、胸がキューとしてきてうれしくなっちゃうの。(←オバカ?、でもいーの!)

岩井俊二監督って、実は今まであまり意志してなかったんだけれど、少し前に見た『花とアリス』もとてもよかった。なんかもっともっと岩井監督の映画をたくさん見たいなとおもいました。
ただ、村上春樹の小説のように麻酔的な中毒質がありそうなので、少しずつ見るようにしないとね。世界にはまりすぎたら戻ってこれなくなりそう……。
次は『リリィ・シュイのすべて』を見たいと思います。

いやー、こっちも見たいぞ。