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転校生-さよなら あなた- （2007）
3.5点
『転校生』ってなんか聞いたことあんなーと思って、思わず借りてみたんだけど、やっぱりこれはリメイク版でオリジナルは1982年の作品だった。でもそれを知ったのはこの映画を見た後。
オリジナルは見ていないし、存在していたかどうかもあやふやなまま見たので、その比較はできないし、するつもりはまったくなしです。これはこれで、とっても素敵な作品でした。
一美を演じた蓮佛美沙子ちゃん、すごくキレイだった。かわいかった。都会の雰囲気じゃなくて、信州の透き通った空気と緑にとても映える女の子だと思いました。あどけなさの残る少女の声で歌ってくれる映画の大切なシーンもとてもよかった。
今の私にとても強く印象的だったのは、人は病気になって、最後が近いとわかったときに自然のそばに帰りたいという感覚が芽生えるものだということ。私の父も長く入院していて、それも故郷のアメリカから離れた日本でずっと入院していて、彼の慣れ親しんだ国の山をまた見せてあげたいなと思いました。ロッキー山脈ね。あの雄大な山脈、確かに見るだけで「これが見られて幸せ、ここにいる事ができて幸せ」と思える強さがあるのでしょう。ま、うちの父は時間がかかるかもしれないけれど、そのうち元気になると信じているので、そのうち連れていきます。
それにしても、オリジナル版は小林聡美さんだったとはねー。これはこれでmust seeだわ。
プラス情報。原作『おれがあいつであいつがおれで』の著者山中恒さんの作品、児童文学ということになっているけれど、ゼッタイに大人が読んでもおもしろいものがたくさんありそう。
