モテキ(2011)

3点
監督:大根仁(TV版も)
原作:久保ミツロウ(女性)
出演:森山未來長澤まさみ麻生久美子仲里依紗真木よう子リリー・フランキー金子ノブアキ

私はテレビ版のほうが好き。まず出演している女性陣がテレビ版のほうが好み。映画版も期待してたんだけど、ほとんどフューチャーされているのが長澤まさみちゃんだけなんだもん。真木よう子さんなんか、上司っていうだけで、主要ガールフレンドメンバーにカウントするのはちょっとずるい見せ方。
テレビ版と違って、映画版は見た後に幸雄君に幻滅しちゃったんだよね。だって、見ててイライラさせるんだもん。明らかに単なるわがままのダメ男になっちゃっててさ。ただ、パーツごとのひねりというかアイデアは相変わらず、お見事! グサグサと「わかるわー」の感覚が入ってきたよ。ツイッターが出会いやハプニングのきっかけとして大きく使われているところとか、役どころが音楽サイト「ナタリー」、雑誌「EYESCREAM」の編集者だったりして、いろいろと共感できる部分があったね。
そして何より挿入歌として使われている音楽がばっちりかんかん、いい感じでした。おもわず、「おお、いいのキター」「そうなんだよ、こういう女はこのタイミングでカラオケでこの歌うたうんだよー」という私が個人的に長年ひっそりと思い続けていた思いをキレイに突きつけてくれたし。麻生久美子がカラオケでジュリマリの「Lover Soul」歌うんだけど、これ、私の高校時代のイタイ思い出の曲なんだよね。高校で文化祭が終わったあと、打ち上げと称して、クラス全員でカラオケとか行くじゃん。その打ち上げで、クラスの華組女子のひとりがさ、男子大勢いる前でこの歌披露したんだよね。確かにうまいし、女の子らしいアピール力も満載なんだけど、歌詞が結構エロイ感じで、私はかなりカルチャーショックを受けたのよ。あ、モテる女の子はカラオケで選ぶ曲もちゃんと考えているんだなって、すごくびっくりした。当時私が知っている歌って、Bz、 WANDS、大黒マキにシャムシェイドだからね(笑)。これ歌っちゃだめだよね。ってか、私は人前で歌うなんてとんでもないって感じで、歌わないで、ひっそり参加してるタイプだったかな。
金子ノブアキ君は、決していい役ではなかったけれど、でもやっぱりかっこいいな。役としては雰囲気ぴったりだったね。いいよー、いいよー、これからも応援するよー。バンド活動もがんばってほしいよー。RIZE好きだよー。でもさ、よくよく考えるとさ、ノブアキ君の役って別に悪いヤツでもないんだよね。不倫はいいことじゃないかもしれないけど、ちゃんと別れるって決めて、奥さんと話もつけてきたってことになってるんだからさ、それであのラストはちょっと強引すぎる感じがしたんだよね。単純に私がノブアキ君びいきなだけかもしれないけど、ま、それは置いておいて、ちょっと強引なストーリーのひっぱりかたが、しっくりこなかったのかもね。
もういっかいテレビ版のほうが見たいな。
あ、森山君のダンスはよかったよ。

そしていつも最後に思うんだけど、やっぱりこれは日本でしか流行らない映画だよね。外国にうまく伝えられないというのは残念なんだけれど、でも日本人でしかわからないこのおもしろさみたいなものが、自分には理解できるという優越感にもなっちゃったりしてます。難しいところだ。