Bluebeard's Eighth Wife (1938)
4.4点
監督:エルンスト・ルビッチ
脚本:チャールズ・ブラケットビリー・ワイルダー
出演:クラウデット・コルデット as ニコル、ゲイリー・クーパー as マイケル・ブランドン


邦題『青髭八人目の妻』。
青髭」ってなんだろうね? まどかさんの講座で教えてもらった作品のうちのひとつ。前回のラブコメの講座では意外と古い映画がたくさん紹介されていました。どちらかと言うと最近のラブコメに見える傾向などについて追っていくのかなと勝手に思っていたのだけれど、大勘違い……。ラブコメのルーツはかなり奥が深いのね、昔の映画からずっと今に至るまで引き継がれているルールがあるんだわ。
この映画なんて1938年だよ。え、いついつ? って感じだよね? 頭にその時代がどんなものかすぐに浮かんでこないもん。時代感だけじゃなくて、その時誰が有名だったのかとかそういう一切の感覚が沸いてこない。ああ、これじゃだめだね。もっと歴史と教養が私には必要……。
それはさておき、1938年にこんなに面白い映画があったんだね。今でも全然すたれない。まどかさんの講座ではラブコメの法則その1(確か)として、「出会いはキュートに」というのがあったのだけれど、この映画がまさに度肝を抜くイントロでそこからグイグイ観客を引き込んでいく面白さがあるの。主人公の出会いについて悩んでいたルビッチ監督を助けたのが当時のビリー・ワイルダー、というわけで、今あるワイルダー作品の原点はルビッチ監督にさかのぼるのだね。
それにしてもパジャマの上下を別々に買うという不思議な出会いは、コミカルでキュートでそれでいて不思議で非常によかった。このイントロは印象強いよね。
それから、会話の中にやたらと… for instanceが多くつかわれていたように感じる。For exampleは使われてないよね。これは不思議な発見でした。どちらも日本語でいう「例えば、言い換えると」という意味なんだと思うんだけど、あってるかな。For instanceとfor exampleには微妙なニュアンスの差があるんだろうね。
それから、
シェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし
・ねぎをかんでからキスを迫る
ルイ14世のバスタブ
……など面白い要素が多かったよ。
1938年とは思わずに、ぜひぜひ見てほしいなー。今シーズンはあまりおもしろそうなドラマもやらないし、いっそのこと海外ドラマ&映画に専念してみるというのもありかもよ。