The Taming of The Shrew (Broadcast 21 November 2005)

Shakespere Re-Told (BBC)! Stylish Shakespere (LalaTV)!
じゃじゃ馬ならし」。シェイクスピアの作品を現代を舞台にしたバージョンで描きあげるというイギリスBBCのシリーズもの。日本のLalaTV(ココはセンスいい!)で見かけて気にはなっていたんだけど、ちょうど今朝テレビをつけたらやっていたので見てみた。
シェイクスピアの作品て作品のタイトルは一著前に知っているのたくさんあるけど、ストーリーとか、名セリフとかどこがすごいのかとか、喜劇なのか悲劇なのかとか全然分からないんだよね。本でも読んでみようかと思ったことは何度もあるけど、本もスクリプト形式で何度断念したことか。・・・で、見つけたこのシリーズ!!面白かったー。シェイクスピアってすごい人なんだって作品を見てちゃんと感想がもてたよー。まだこの「じゃじゃ馬ならし」しかみていないけど、奥が深いのねー。
"じゃじゃ馬"っていうのがカタリーナ、すぐにキーッとなるイライラ質の女性で仕事はきっちりこなす(私の感覚で表現すると)「長女」タイプ。長女がいるからにはビアンカ「次女」がいて、こちらはきれいで美しく男性好みのオンナって感じ。で、頭の中身はちょっと軽い感じ。このカタリーナが結婚する相手が伯爵位のあるペトルーチオ。これがまたピエロみたいな男で、結婚式には女装+化粧して来ちゃうし、ハネムーン先では妻のスーツケース忘れてきちゃうし、車をわざとパンクさせちゃうし(車ないと食料も買いに行けないような山奥がハネムーン先)、とにかくいらないことばっかりしている能無しオトコ。に、見える。もちろんキッチリキチキチ性格のカタリーナはそんなペトルーチオに大憤慨し、怒鳴って叫んで発狂するんだけどね(こんな奴といいられなーい!!って)、でもどこかのタイミングで(明らかに初夜シーン)プチっと発狂のスイッチが切れるんだよね。そして「夫に優しくしよう」「夫の言うことには従おう」(個人的には「従っておこう」ってニュアンスが正しいかな)という心持に切り替わるのだよ。もちろん先天的な気質である熱しやすさが消滅する訳ではないんだけど、そんなきちがいの夫とうまくやっていけるようになるの。それもとても幸せそうなの。妹ビアンカの結婚式の日のカタリーナのスピーチ(結婚の秘訣)みたいの、がよかったなー。カタリーナは頭いいのよ、頭いいっていうかなんていうのかな、自分の考えについての線引きがうまい、自分ルールを作るのがうまいのよ。自分はこれでいいのだって自信がもてるそこが強いし、他の人にも魅力的に見えちゃうんだよね。"じゃじゃ馬ならし"ってことはこのカタリーナをこのように落ち着かせたペトルーチオに賞状が渡るのかもしれないけれど、でも世の中そうやってできているのかね。
にしてもだ、この洋題「The Taming of The Shrew」を「じゃじゃ馬ならし」と訳した人はダレダ

taming⇒〔動物などを〕飼いならす、手なづける、〔人を〕従順{じゅうじゅん}にさせる
shrew⇒トガリネズミ、口やかましい女、ガミガミ女、じゃじゃ馬
ちなみにカタリーナを演じていたのは"Miss Pettigrew Lives for a Day"で変な声が印象的な歌手を演じていたShirley Hendersonでした。
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