こちらは個人的にチェック
THE YELLOW ROLLS-ROYCE (1964) 邦題/黄色いロールス・ロイス

監督: アンソニー・アスクィス
衣装:イーデス・ヘッド
出演:レックス・ハリソン、ジャンヌ・モローシャーリー・マクレーンアラン・ドロン

米国人好みの欧州を舞台にした編年体のオムニバスで、題名の高級車を巡る悲喜こもごもを国際スターの共演で描く。まずは30年のロンドン、英国の侯爵が妻に贈った車が彼女の浮気の舞台となる。R・ハリソンの貴族ぶりはさすがに板について、社交界の描写も華麗。続いて数年後、里帰りの米国ギャングに買われた車は彼や愛人、腹心の手下を乗せイタリアを観光。途中知り合った写真師と女はよんどころない仲となるのだが……。本編だけ独立させても成り立つくらいの出来でS・マクレーンとドロンが美しい風景に映えるロマンスを展開し、エディス・ヘッドの衣装もカラフル。


LOOK (2007)

監視カメラが日常的な存在となりつつある現在の状況を踏まえ、「デトロイト・ロック・シティ」のアダム・リフキン監督が監視カメラの映像だけで全編を綴る異色のスタイルで撮り上げたドラマ。赤裸々な人間ドラマや犯罪の一部始終が、監視カメラを模した映像の中でセンセーショナルに展開していく。