SCOOP / タロットカード殺人事件 (2006)
3.9点
監督・脚本: ウディ・アレン
主演:スカーレット・ヨハンソン (ジャーナリスト志望の大学生) 
   ヒュー・ジャックマン(金持ち伯爵の息子、犯人容疑者)
   ウディ・アレン(三流魔術師)

『マッチポイント』に続きロンドン舞台の二作目。この次の作品が今ちょっと話題になっている(気がする…)『恋するバルセロナ』ということになる。そしてすべての作品にヨハンソンが起用されている。しかも本作に関しては、ヨハンソンのために書いた作品ということなので、すごいお気に入り度だよね。ストーリーでもウッディ監督はへんてこマジシャンで登場したので、脇役なのかと思いきや、ヨハンソン演じるサンドラの相棒になってずっとペアで登場してたもんね。監督なんだからそこまで出演しなくても終始一緒にいられるじゃないの〜、なんて思ってしまったけれど、よほど惚れこんだんだろね。でもサンドラはどちらかというとちょとドンくさい感じのメガネ女子。連続殺人の容疑者とされているピーター(ヒュー・ジャックマン)が上流階級の人なので、彼に近づくためにパーティ行ったりちょっとオシャレしたりするけど、でもあくまでもドンくさい感じは抜けきらない。それがよかったかな。ヨハンソンは確かにすっごくかわいいし、肌もきれいで色っぽくて、うっふんグラマーな雰囲気だけれども、めちゃくちゃスタイルがいいとかではないんだよね。そういうった特徴も全部コミコミで彼女の全体をうまく使って書いている作品なのかなと思いました。
コメディイ感は満載まんさい。このアイデアはどっから来るんだ?と不思議に思えて仕方ないよ。クラシックミュージックに乗せて、それこそコメディタッチな死神が出てきちゃった時はそれだけで「やってくれた!」と思わずにんまりしてしまいました。また、ヨハンソンのおとぼけ、スットンキョーな演技もとても上手。役者も、演技も、そしてストーリーもさすがな感じで楽しかったわ。ウッディアレンの皮肉な感じは多分薄れているんだけれども、でもその分何か素直なタッチがプラスされているように思います。ロンドンの次はバルセロナか〜ますます楽しみだね。ロンドンだから、お別れのときに「ta-ta-」っていうのがかわいかったな。あとウッディがパーティで思わずマジック披露しちゃって楽しんでる、もう手のつけようのないオバカ具合もイイ!いつも「you are, you all are, you, you, you are fantastic group of people…」っていうセリフが頭から離れません。とにかく、ドモっているのです!




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Scoop (2006) - IMDb