夜は短し歩けよ乙女 by 森見富美彦 (2006)

モリミー2作目。主人公の「僕」to 黒髪の乙女の世界感がなんとなく、ちらりとなんとなくだけど「相対性理論」のアルバムな感じがした。男子はやはり「不思議ちゃん」に恋をするものなのかな。たしかに魅惑な雰囲気ってすごく魅力的だよね。悪意のない純粋な発言とか行動とか、それ以上のものはないしね。人によっては悪意があっても色気重視っていう見方もあるけど、でも「不思議ちゃん」ワールドは魔力がある。このお話しは短編4作が収録されていて、それぞれが連続している。キュンとか、甘酸っぱいとかそういう青春モノじゃないけれど、今の時代感に合った、読みやすい、且つ共感しやすい小説でした。(私は女子だから男子的な共感の具合はわからないけれど、おそらく、の感覚で)そしてファンタスティックな要素がプラスされているところが夢があってよかったな。仕事でバンバン本を読んでいるので、個人的な娯楽で読むものとしてはとてもゆるくて心地よく読めました。「1934」? 「1943」?どっちだか忘れたけど、あれは天下のまわりものということで、そのうち無料で回覧されてくることを期待して、個人マネーは投資いたしません。ゼッタイにまわってくるはず!