Going the Distance (2010)
邦題:遠距離恋愛 彼女の決断
4.7点
監督: ナネット・バースタイン
出演: ドリュー・バリモアジャスティン・ロングチャーリー・デイジェイソン・サダイキス、クリスティナ・アップルゲイト、レイトン・ミースター

まさか公開前に見られるとは思ってもいなかった。超ラッキー☆公開前ということはネタバレをしてはいけないってことよね。そうなるとなかなかいつも調子で書けないな〜。なんて、いつも映画の中身についてはあまり書いてなかった、笑。私にそんな批評するチカラはないざます。でもこの映画、すんごく好き。思ったとおりのドリュー姉さん節がきいてて最高。ジャスティン・ロングが実際に付き合ってる彼氏だとかはどうでもいいネタで、そんなこと抜きにして「映画」として非常におもしろいよ。笑いの原点にアメリカらしさがあふれていて(ちょっとお下品で、笑)、それを支えるキャストもベリーグッド。It's Always...のチャーリー(Charile Day)のキャラクターとか、クリスティーナ・アップルゲイトのすっとボケた笑いの投げ具合も私にはツボでした。ひゃー、はははは、って自分で映画館で笑った声が今でも蘇るよ。
 この映画を見た試写室は席が5列くらいあって、ちょうど私が座った席1列に同じ年代の女の子(20代後半から30代前半くらい?)が集中して座ってたんだけど、この年代の女子にはめちゃくちゃツボだったみたいで、笑うポイントにくると私の席1列だけ笑い声が高まっていました。女子的に笑えるネタが多いってことかな。いや、でも男性が見ても笑えるシーンはたくさんあるはず。壁が薄い部屋で同居してるって大変ね、でもすごく面白いことも起きるのね、ひひひひ。
 この映画の出演者のインタビュー音声を聞いたんだけど、監督ナネットさんの力もすごく効いてると思う。ドリューとナネットで話し合って映画のエンディングを変えてしまったらしいんだけど、それがまたいい感じに効いてるよ。最後に元気がもらえるって大切な要素。特に今の私には、ね。(映画ってバーチャルな世界なのは分かってるけど、でもこの映画は結構、現実の自分を重ねても見られるくらい庶民的な感じがまたいい!)
 NYとサンフランシスコで遠距離恋愛って、メグ・ライアントム・ハンクスのSleepless in Seatleもそうだよね。アメリカではこういう恋愛スタイルって珍しくないのかもね。
最後にもうひとつ、この間「BECK」の映画のことをラジオで聞いたんだけど、音楽をテーマにしている作品なのに、しかも世界を動かすほどの音楽を作るバンドの話のはずなのに、肝心の音楽が映画の中に実在していないとのこと……。そりゃね、そんな音楽があったら映画の中に使う前にもう世界は動いてるよって感じでしょ。だからそんな音楽をテーマにした映画っていうのは非常に作るのが難しいし、安易には作れないもんだよね。このGoing the Distanceは決して音楽がテーマの作品ではないけれど、映画の中で重要な役割を果たすバンドがすごくいい味だしてたからさ、やってくれるね!とチラリと思ったのでした。

いやー、それにしてもドリュー・バリモアナチュラルさ加減はすごくいいね。酔っぱらったときの顔とか、寝起きの顔とか、仕事で疲れているときの顔とかに余計な化粧とか細工が全然なくて、それなりの年齢も感じる肌だったりするんだけど、そこがイイ!親近感あるのって私にとってとても大切だし、それでこそ元気や勇気がもらえるんです。ぜひこの調子で映画をたくさん作ってほしいです!以上!

※10/5追記

バンドのことに触れておいて紹介しないのも失礼よね。映画の中でいい味だしてくれているのはThe Boxer Rebellion。ボーカルがHEROESのサイラーに見えるのはワタシだけ??