文章の書き方(1994) 辰濃 和男著
 まだ読んでいる途中なので、book_redではないけれど、昨日書いたParachute Musical(彼らのおかげでパラシュートのスペルを覚えることができた。Thanks.)をタワレコで発見したという話にリンクするところがあるので、私の中でちゃんとそのリンクが生きているうちに、要するにホットなうちにメモしておこう。
 私が今までに読んできた、触れてきた文章の量も質もたかがしれていて、多くも少なくもなくて「フツウ」だと思う。自分がインプットした文章の量なんてちゃんと計算するものではないから、量として表現すること自体不自然なんだけど、まぁ「特別」な量ではないということね。でも最近ここでこうやってブログを書いたり、仕事で人の文章に触れる機会が多くなったこともあって、やっと文章に上手い、下手があるということがわかってきた。小説を読んでいると、おそらくその世界に没頭してしまって、ひとつひとつの文章に隠れているワザとか凄味なんて全然見てないし、気がつかないことが多い。というか、今まで読んだ本の中で「ココいいのよ!」とポイントアウトできる文章が頭の中に残っていない。だから何をお手本にしたらいいのか、どんなのが自分の好きな文章なのかわからなくなって、これはマズイ、なんかもったいないと思った。
 別に人に見せるということが目的ではないけれど、でも私は「書く=思ったことをアウトプットする」のが好きみたい。これもせっかくだし、だったら、いい文章とは何か知りたいと思うじゃない? それでいろいろネット検索もしてみたりしたんだけど、「文章を書く」っていうのはちゃんと磨くコースがあるんだね。講座とか、セミナーとか、本もいっぱい出てるし。今まで意識していなかったから見えてなかっただけだと思うんだけど、ちゃんと「育てる」もんなんだということが私にとっては発見だった。だって小・中・高で文章の書き方なんてそんなにちゃんと教わったかな?私、全然と言っていいほど記憶がないんだけど。そりゃね、ちょっとはあったよ、読書感想文とか、起承転結とか、そのくらいのことはチラリと覚えているけど、それ以上のことを教えてもらった記憶ゼロ。ちゃんと授業を聞いてなかっただけかもしれないけど……。
 で、今さら悔んでも仕方ないから、まずは第一歩ということで、お手軽そうなこの本を買ってみたわけです。(最近お気に入りの渋谷のジュンク堂でゲット!ジュンク堂ってイスがあって、店内にカフェもあったりする。ステキー☆)著者の辰濃さんは朝日新聞で「天声人語」を担当していたかたらしい。そういえば、大学入試で論文を書くときに、「天声人語」を読むといい文章のお手本になる、と先生に言われた気がする。ん?でもそれって先生もまる投げ状態では!?ヒドイわ…。それ以上のことは教えてくれなかったよ。プンプン。まだ、半分も読んでいないんだけど、いろんな人のさまざまな例が掲載されていて、「いい文章ってこういうものだよ」と教えてくれる上ではとてもいいテキストです。ただ、これを読んでその文章が書けるようになるとは思わないけど、でもまずは「知る」ところから、という目的の私にはぴったり。自分で立ち読みしてセレクトした割にはなかなかアタリでよかった。
 
 話は全然それるけど、この本とParachute Musicalがどうリンクしたかというと、「現場」っていうことね。ひとつの状況を、その現場にいた人が書く文章と、ブラウン管の中からのぞいた人が書いた文章は全然温度が違うというポイントがあり、だからちゃんと足を運びなさい、という事が書いてあったのね。で、ほんと、私の超勝手な思い込みリンクでなんだけど、Parachute Musicalもタワレコに足を運んで見つけたCDだったからね、「お、こういうこと?」みたいにピカーンと来てしまったワケなんですよ。これまた、すごく個人的なことだけど、このピカーンの瞬間がひとりでとても楽しめてしまう瞬間なのです。ニヤッとしちゃう感じね。
 んー、久しぶりにこのリンク感来たな。いいことだ。また、どっかで何かつながるかしら。とりあえず、最近1冊の本を最後まで読み切る前に他の本に移ってしまうことが多いから、この『文章の書き方』だけはちゃんと読破するように頑張ろうっと。