The King of Comedy(1982)
3.9点(最後まで見れなかったから。ラストまで見てたらもっと上)
監督: マーティン・スコセッシ
出演: ロバート・デ・ニーロジェリー・ルイス、ダイアン・アボット


まずひとこと。デ・ニローってすごー。才能のある役者って本当にすごいんだって思える演技力だった。1982年の作品なのね。結構最近の作品なのかと思って借りてみたら、意外と時代感覚が古かったのでびっくりした。まずNYの街の雰囲気が80年代。それがかなりいい。今のNYはすぐにあたまに描けるけれど、さかのぼったNYってなかなかあたまに浮かんでこない。タイムズスクウェアに並ぶ店とか街頭テレビとかの雰囲気が全然違う。
父親と一緒に見てて、彼の最初のひとことはこれだった。Jerryが出てきたところで、「He is the one who was with Dean Martin, you know him, right?」ディーン・マーティン?? 聞いたことあるけれど、カントリーミュージシャンじゃなかったっけ?と思っていたけれど、後で調べてみたら、ちゃんとコメディのお仕事もしていた。日本で育った私にはなかなかアメリカ人の懐かしむ感覚や記憶まで共有できていないこところが本当に悲しいのだけど、アメリカ人の父と一緒に映画を見るとこういうネタや知識がもらえるのが嬉しい。Dean MartinとJerryはアメリカで言ったらかなりの大御所、それなりに年代のいっている人なら知らないひとはいないだろうってコンビらしい。
ま、この映画はJeryyのほうがメインで、そんなアメリカ人の共有概念みたいなものはわからなくても作品はもちろん楽しめるようになっているけれど、でもそういう意外と知らない背景が私は好きだったりする。今日はちょっとdeepなところまで掘れる元気がないから、やめておくけど、今度ちゃんとリサーチしたらアップするね。きっとなかなか日本語では転がっていないネタがあるはず。それもコメディ絡みの。
おしくも映画は最後まで見れなかったけれど、でも面白かった。コメディといってもブラックコメディね。ガハハハと笑い続けられるタイプではなくて、ジーン、ジーンとおかしな気持ちが入ってくるやつ。だってテーマがストーカーだからね。扱っているテーマはそれなりに独特で重いものもあるけれど、でもちゃんとうまくできている。これは監督のチカラなのかしら。
ひとつ発見したのは、この映画の中でパプキン(デ・ニーロ)がデートする黒人の女性は本当にデ・ニーロの奥さまだったってこと。二人の間には子どももいて約10年間結婚していたみたいです。
 

Dean MartinとJerry Lewis

話がそれて申し訳ないけれど、Dean Martinはかなりいい感じのシンガーなのですよ。