1点

製作:パセリ商会
出演者:小林聡美小泉今日子加瀬亮市川実日子もたいまさこ

So what? ←この映画を見た直後のひとこと。
「だからなに?」、この言葉がぴったりでした。だって、まず何が起きたって言えるエピソードがない。唯一言えるのは、「イスが壊れた」。これくらいじゃない?

映画は事件やトラブルが起きなくてはいけないというルールはないけれど、でも何か観客をひきつけるための工夫というか要素がもうちょっとあってもいいんじゃないでしょうか?

かもめ食堂』が好きで『めがね』『トイレット』も見たけれど、『トイレット』もかなり点数低かった気がする。1点かなー。でもその系列の映画だとは知らずに、「豆腐屋が出てくるじゃん、見てみたい」(→うちは実家が豆腐屋)、とこれだけでレンタルしてしまったのだよ。『トイレット』の系列とわかっていたら手に取らなかったかもなー。ま、出演者の顔触れで気づけよ、ってとこなんでしょうが。

空間づくりや食べ物の演出見せ方は非常に凝っていて、いいなと思うんだけど、カフェにしても、バーにしても、豆腐屋にしても、もたいまさこばあちゃんの自宅(キッチン+ダイニング)にしても、キレイすぎる!!!!! ここがいちばん気になった。インチキで人工的な生活臭しかしないの。全部がキレイすぎ。あんなにものが出ていない台所やキッチンなんてあるわけないよ。ホコリひとつない様子から、私はこの映画を「潔癖症ムービー」と呼ぶことにします。

ストーリーがないならないで、伝えたいこともないならない方がいいのに、どちらも微妙な伏線とセリフ使いなんだよね。確かにいいこと言うセリフはあるんだけど、「それはセリフじゃなくて、ストーリーを見て観客に考えさせて伝えること」だと思うんだよね。それが全部セリフになっちゃってて、ストーリーがほぼないから、いろんなものが薄いんだよー。
ああ、今日はもうちょっと有効的に使えばよかったな。
あ、市川美日子ちゃん、とてもかわいかった。