リリー&ナンシーの小さなスナック
ナンシー関リリー・フランキー 対談集

2000年〜2002年に雑誌CREAに掲載されていた対談を文庫化したもの。
私は自他共に認めるテレビっ子。大学生・社会人になってからはサブカル好きな友だち(というか、ちょっとマニアックなトークができる友だち。個人的にはまだサブカルをちゃんと定義できていません)が増えてきて、よくナンシー関さんの名前を耳にするようになった。それから勝手に自分の想像の中で、ナンシーさんはテレビの辛口批判家で、番組や芸能人をバッサバッサと切る人なんだと思ってた。もちろんそれだけじゃなくて、目のつけどころがおもしろい人なんだという情報も聞いてたから、ずっと気になっていて、いつの間にか、この本を読むまでよく知りもしなかったくせに、憧れの人のひとりになっていた。

この本を読んでわかったことは、

  • ナンシーさんはちっとも辛口な人ではない。的確なコメントに、私情や意見もまぜて一般者にちゃんと伝えられる人だということ。
  • ナンシーさんはとても優しい人。
  • リリーさんとナンシーさんのコンビで繰り広げられるトークは宝の山みたい。くだらなさも、知識の広さも、トピックの転換具合も、最高。
  • リリーさんはFカップ女子が大好きだということ(この本じゃなくてもどこでも言ってることだと思うけど)。


それから、読みながらドッグイヤーしちゃったところ(後で調べようとチェックしたところ)。

  • 「丁稚」(でっち)→ 単純に意味がわからなかった。(私、ことばを知らなすぎ)

1 職人・商家などに年季奉公をする少年。雑用や使い走りをした。 2 子供を卑しめていう語。

だそうです。そういえば丁稚奉公(でっちぼうこう)って聞いたことあるな。

  • ピエール瀧の話: 恋の400mカレー → 「学校へ行こう!」で森田君と4〜5才くらいの女の子がユニットをつくって、そのときのデビュー曲。プロデューサーがピエール瀧ということでネタに。*1

  • カレーの話: カレーに漢方胃腸薬を2袋入れるとおいしくなるらしい。入っている生薬がカレーのスパイスと同じなんだって。(ナンシーさん)

  • 「ノアシス」の社長 → 「マネーの虎」(テレビ番組)に出ていた金貸し組みのひとり。小錦風の風貌で、自分の出社時間に社員を会社の前に整列させて挨拶させている人。上野健一さん*2

  • 宝くじの日米比: 「日本は宝くじの当選者を発表しない。日本ではラクして儲けやがったみたいにひがまれるからね。1億円を拾った大貫さんだって、国が国ならアメリカン・ドリーマーだったのに、日本だったばかりにコテンパンに言われてた」(ナンシーさん) 

  • 君が代を歌うのは? 国際試合で「君が代」を歌うときは、米良美一美輪明宏。日本はわけわかんない国というイメージを与えて、対戦相手国をビビらせちゃおう。 → 名案!


この動画すごくよかったです。リリーさんが、ナンシーさんが亡くなった後にナンシーさんの職場を訪れる5分程度のドキュメンタリーです。