ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命 上杉隆

上杉さんのことはキラキラのラジオで知っていたけれど、いつからか上杉さんの番組だけpodcastで配信ダウンロードできなくってしまっていたので(時事的ネタは鮮度が大切という理由で、短期間しか聞けないようになってしまったため)、一度も聞くことができないまま終わってしまっていた。TBSラジオから降板させられてしまったらしいのだけど、その理由に触れる部分も本書の中に記されている。

本書を読もうを思ったのは、地震が起きてからtwitterで上杉さんのツイートを大量に目にするようになったから。私のような小娘には秒単位で更新されるツイートのどれが真実でどれがデマなのかすぐには判断できないけれど、放射能に関する問題についてはわが身にも危険が及ぶことなので、できるだけ正しい情報を得ようと私なりに大量のツイートを漁り、そこに貼ってあるリンクからリンクへ飛んで、自分なりにいろいろと情報を獲得しようと努力したのだ。

仕事でちょうど、地震や福島のことがどのように海外で報道されていて、それが国内の報道とどのように違うのかを検証するために、記事を集めろと言われていたので、3月11日以降のニュースやら新聞やらをひたすら毎日読んでいたんだけど、素人の私でもわかるくらい、明らかな報道の差があってびっくりしたよ。細かいことはいちいち書かないけれど、母国の報道から情報を得ている外国人がなぜあんなに日本から脱出したのか、今になればよくわかる気がする。本当のことが知りたいだけなのに、それがうまく国民に届けられないってどうなっちゃってるわけ??という疑問に答えてくれそうな本が、コレだったので読んでみたんだよね。

本書に書いてあるおおまかな概要はココにもあります。

ミーハーな私は本書にとどまらず、ばっちりUSTで、東電やら保安院の会見後に行われる上杉さんの番組もちょこちょこ見ていたんだけど、とても勉強になる内容でした。勉強になるというか、いかに個人がしっかりと情報を得る力を養わないといけないのか、ということがよくわかりました。そしてauthority(新聞などでは「当局」と訳される意味不明のことば)が、いかに裏のある組織なのかということも分かった気がします。

ちょっと話はズレますが、本書タイトルにある「ウィキリークス」の創立者ジュリアン・アサンジってめちゃくちゃかっこいいんですけど。トキメキ感じました。ほら! 素敵じゃありません? オーストラリア訛りの英語もいいかも。