女神記 桐野夏生著(2008)

桐野さんの本で見たことのないタイトルだったので、本屋で見つけてすぐに購入。姉妹の物語。姉妹もののお話が好きなのかな。私は姉妹ものストーリーが好きなので、最初はグイと引き込まれた。……が、途中で主人公のナミマが亡くなってからの展開が神話濃度が高くてちょっと難しかったかな。単純に私が現代版のお話を読みたかったからなのかもしれないけど。
それにしてもイザナキとかイザナミとか、難しい名前だなーと思ったら、各国の神話をもとにしたお話シリーズというプロジェクトの中の一冊だったのね。『古事記』の日本神話をベースにしたものらしい。私は歴史はさっぱりだったから、読んでいるときは名前から設定からすべて桐野さんのオリジナルなのかと思っていました。
そうそう、ちょうど一週間くらい前に「語り部」は「かたりぶ」ではなく「かたりべ」と読むと覚えたところだったので、読み始めてすぐにこのことばが出てきて「おお!」と思いました。ほんと、どうでもいいことだけど(笑)。