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東京島 桐野夏生著(2008) 昼休みに書店をうろうろしていて読みたい本リストが思い出せなくて、目の前に入ってきたから買ってみた本。桐野さんの本だからさぞかし、ハマれるだろうと思っていたのだけれど、ハマれなかったな。ハマるとどんなに忙しくても、…

すべては「裸になる」から始まって 森下くるみ著 (2008) TBSラジオ「キラキラ」で、ウタマルさんが紹介していたのを聞いて読んでみた。著者の森下くるみさんは10年間AV女優さんをやっていていた人。私もAV世界にもっと縁があればゼッタイに知っている人だ…

OUT (1997) 桐野夏生著 実は『彼らに元気でる理由』より先に読んだのだけど、MEMOしていなかった……。実家に帰った時に、何か本が読みたくて読みたくて、ふと本屋に立ち寄って、いろいろ物色した末に買った本がこれでした。『グロテスク』でかなりハマってい…

彼らに元気が出る理由(1990) 片岡義男著 キザな話だ、ともいえるけれど、そんなことはどうでもいいくらい「かっこいい素敵」な小説だと思う。1時間ほど前に読み終わった私にはまだ、最後の引っ越しから京都に旅行に行き、それからあたらしい部屋(ここはあ…

文章の書き方(1994) 辰濃 和男著 まだ読んでいる途中なので、book_redではないけれど、昨日書いたParachute Musical(彼らのおかげでパラシュートのスペルを覚えることができた。Thanks.)をタワレコで発見したという話にリンクするところがあるので、私の中…

タイプライターの追憶 片岡義男 著(1987) 片岡さんが描く女性が「空気」のような感じ。実態がつかめないようで、でもすごくあたまに描きやすい女性。それは女の私からみても、常に憧れている「女性」のかっこよさとか、寛大さとか、大人なところとかが多いか…

ニューヨーク発・生録英語 八巻 由利子著 本日読了。ブックオフで100円で購入したのに、私にとっては改新の1冊になった気がします。日本一の本の見本展、ブックフェアの会場で4日間読んでいたのはコレ。お買い得で、新しい本探して読めばいいのに、なぜかカ…

グロテスク by 桐野夏生 (2003) このタイミングでこの本を読んだことは私にとって、運がよかったことなのか、それとも運が悪いことだったのか。どうかな。でもこの本の内容は、今の自分の状況を絡めてものすごく考え深いものでした。始めは学園ものなのか…

夜は短し歩けよ乙女 by 森見富美彦 (2006) モリミー2作目。主人公の「僕」to 黒髪の乙女の世界感がなんとなく、ちらりとなんとなくだけど「相対性理論」のアルバムな感じがした。男子はやはり「不思議ちゃん」に恋をするものなのかな。たしかに魅惑な雰囲…

太陽の塔 森見登美彦著 (2003)ヨムヨムの最新号で森見さんを知った。ヨムヨムはたいてい、自分に馴染みのある作家さん⇒聞いたことのある作家さん⇒目次でタイトルに目がとまった作品⇒最後の著者索引で気になる人の作品、という順序で読んでいく。森見さんをし…

強運の持ち主 瀬尾まいこ著 (2006) 暫らくぶりのメモ。ここ最近本以外のエンターテイメント(例:ニンテンドウDS。というかこれしかないんだけど。)に占領される時間が多かったことと、シルバーウィークで外出が多かったことで、あまりちゃんと本を読めてい…

エンドマークから始まる 片岡義男 恋愛短編セレクション 夏(2001) こんなにさらりとした恋愛小説があったんだ。ひとつひとつの短編は主人公もシチュエーションも全部違うけど、でもなにか一環した女性像があるんだね。これは絶対に女性の作家には書けない気…

『マルホランド・ドライブ』「ドミノ・ピザ」「アイ・ヘイト・マイセルフ♪」「ヘラジカ」『ゴスフォード・パーク』「ジュンパ・ラヒリ」「ラッキー・チャーム(シリアル)」『スパイダーマン』『アイス・ストーム』『バットマン』『ブレイブ・ハート』『真夜…

ノーティアーズ 渡辺由佳里 著(2001) 第7回小説新潮長編新人賞受賞。『神たちの誤算』ではアメリカの医療現場(特に出産に関する宗教的、文化的な問題にも専門的に触れている。)を舞台に活躍する日本人女性を描いていたけれど、本書は好景気真っ只中のアメ…

沈黙 / 古川日出男 著 (1999) 時間をかけて読むタイプの本ではないね。一気にガーっと読みたいタイプ。すっぽりその世界に浸って、異次元を体験することができる本……なんだけど、私は2週間くらいかかってしまった……そこが、ちょっと残念。でも「ハマれる」要…

神たちの誤算 (2002) / 渡辺 由佳里 著 普段使うかばんをコロコロ変えていると、いつもかばんに携帯しているものがかばんの中にない!ってことがよくあって、読んでる途中の本をかばんに入れるのを忘れちゃうことがしばしばあるのよね。それで電車に乗ってか…

天国はまだ遠く 瀬尾まいこ著(2004) 死にたいほど苦しくなる前に、都会の人はみんなこうやって一度は田舎で生活してみる法律があってもいいんじゃないかと思う。法律っていうと変かもしれないけど、そういう仕組みがあったらいいよね。会社に勤めている人…

幸福な食卓 瀬尾まいこ著 (2007) 「卵の緒」をラジオドラマで聞いて、非常によくて、その次に教えてもらったのがコレ。まろやかだよね。文体も、ストーリーも、文庫本の中にでてくる文字のフォントすらまろやかに感じました。そして文庫本の表紙の手触りもで…

スターガール / Stargirl (2001) ジェリー・スピネッリ (著), Jerry Spinelli (原著), 千葉 茂樹 (翻訳) いかにも洋書っぽい色合いと、このタイトルにひかれて図書館で手にとってしまった。手に取った瞬間の私の想像では、なんとなく『GossipGirl』のような…

『悲しみよこんにちは』 - Bonjour Tristesse (1954) フランソワーズ・サガン 以前、どこかでこの作品は読んだことがある。でもその時はアンヌが登場するくらいのシーンまでしかなくて、(何かの紹介とか抜粋とかで読んだのかなー)どこでどう読んだは覚えて…

イッツ・オンリー・トーク (2004)絲山 秋子 絲山さんが、文學界新人賞を受賞したデビュー作。私にとっては2冊目。1冊目の『袋小路の男』はなんとなくサラーっと読んでしまい、「ふーん」といったトーンだったんだけど、こちらは同じ系統のトーンの中でももっ…

ハロウィーンがやってきた / the halloween tree (1972)Ray Bradbury (原著), 伊藤 典夫 (翻訳) レイ・ブラッドベリを読むのは2冊目。始めは『たんぽぽのお酒』。一つ前に『ノリー…』を読んでいたので、立て続けに児童文学を読んだということになる。大人に…

ノリーの終わらない物語/The Everlasting Story of Nory (2004) Nicolson Baker(著)、岸本佐知子(訳) なんでもいいから、岸本佐知子さんの翻訳した本が読んでみたくて借りてみた。1冊目は「ねにもつタイプ」だったので、翻訳本はこれが初めて(…のはず)。…

ねにもつタイプ (2007) 岸本 佐知子 著 読んでいて、自分が子供の頃の感覚に引き戻されて、それもかなりディティールが細かく蘇ってくる感覚で、不思議な不思議な気持ちになりました。不思議というのは、私の中に絶対に潜んでいる思い出や過去の出来事なんだ…

アフターダーク (2006)村上春樹 とても読みやすいです。簡単な文章なのに、こんなに人を引き込めるのってすごいと思います。文章を読んでいるんだけれども、どことなく「絵を見ている」ような感じ、「映像を見ている」感じに時々なります。それくらいスルス…

多読術 (2009)松岡正剛 200ページくらいの本だけど、久しぶりにスルスルーっと読んでしまいました。本当はこんなにスルスルと読めるべき情報量ではないのよ。でも紹介されている本や著者をいちから調べていたら、それこ本書で言われている「無知から未知へ」…

The Door into Summer (1957)Robert A. Heinlein 『夏への扉』 ロバート・ハインラインこの不思議なコンビネーション(この色合い!松?そして、女性のアメコミ感!)と時代を感じさせるSF感な表紙・・・これを洋書半額セールコーナーで見かけて、手に取った…

The Last LeafO.Henry 『最後の一葉』。物語として読んだのは今回が初めて。私の中では誰でも知っている、よく聞く話の一つとなってしまっていたけれど、「誰でも知っている」ような物語というのはやっぱり名作なんだね。今までじっくりとちゃんと読んだこと…

A Tale of Two Cities Charles Dickens (Penguin Readers Level 5) 邦題は「二都物語」。クラシック名作となっているディケンズの作品。Penguin Readersって久しぶりだわ。大学生の時に英語の授業で使っていたので、どうしても「教材」としてのイメージが強…

越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文越前 敏弥 (著) あの「ダヴィンチコード」の翻訳者!!と大きくうたわれていたけれど、私はそのダヴィンチ〜をよんでいないのよね。だからどれだけその翻訳がスゴイのかは全くわからないけれど、でもさすが翻訳を生業に…